乳がんの分類

乳がんの治療法を話し合うときに、乳がんの進行度と性質を踏まえ治療方針を決定していきます。

最近、「切らずに治すがん治療」や「免疫療法」などのがんに対する治療についての質問をよく受けます。
一言で乳がんと言ってもがんのタイプはさまざまです。それぞれに性質や進行度に応じた個別化治療と、科学的な根拠の高い標準治療を受けることが大切になってきます。
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標準治療 基本的な治療方針

乳がんの治療法には、手術療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤)、内分泌療法(ホルモン療法)、分子標的治療などがあります。

当院では国内・海外の臨床試験やたくさんのデータによって築き上げられたエビデンス(科学的根拠)や世界中の専門家が作成したガイドラインに基づいた標準治療が、もっとも確実で信頼できる治療と考えております。

手術の方法や手術後の治療は、腫瘍(しこり)の大きさや部位、性質、進行度によって異なります。
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標準治療とは?

標準治療とは信頼性の高い数々の臨床試験の結果をもとに、世界の専門家によって作成されたガイドラインに基づく治療のことです。
乳がんにおいては、手術や薬物療法、放射線療法に関するガイドラインがあり、日本乳癌学会やアメリカのASCO、NCCNなどによって作成されています。それらに基づき、個々の癌の進行度や性質に応じて、さまざまな治療方法を組み合わせた包括的な医療が必要となってきます。よって現在では、医師個人 の偏った経験や医療施設独自の方法にて治療が行われることは少なくなってきました。
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最新治療とは?

乳がん(浸潤性乳管がん)は血液やリンパ管を通って他の臓器へ転移を起こす可能性がある病気です。
「切らずに治すがん治療」(乳がんに対する放射線治療のピンポイント照射や粒子線治療)は、メリットは皮膚に傷がつかないこと、デメリットは癌が遺残し不十分な治療となる可能性があることです。

どのような乳がんに有効なのか、手術と比較して癌の再発が多くはないか、生存期間に影響を及ぼさないのかなどを、今後臨床試験で明らかにしていく必要があります。また、あくまでも乳房の中のがんに対する局所療法に過ぎないので、それだけでがんが治ることはありません。がんの再発を減らすためには、がんの性質に応じた全身療法(薬物療法)の選択が大変重要となってきます。

新しい治療を開発する際には、まず有効性と副作用が検証されます。がんに対する治療の有効性とは、がんの再発率の減少や生存期間の延長を指します。 上記治療はまだそのような検証がされる前の段階ですので、臨床試験という形のみにおいて患者さんに提供すべき治療です。

臨床試験とは?

当院においては臨床試験という形で新しい治療方法や薬の開発に大いに携わっています。その際にはまず、その治療が患者さんのデメリットにならないか が治験審査委員会(IRB)や倫理委員会で審議されます。新薬などの臨床試験ではその有効性が明らかではないため、基本的に患者さんの薬剤費負担はありま せん。
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