乳がんの手術法 

乳がんの手術には大きく分けて2つの手術法があり、乳房全体を取り除く「乳房切除術」と、腫瘍(しこり)を含む乳腺の一部だけを切除する「乳房温存術」に大別されます。

それぞれの手術法は、腋窩リンパ節を取り除く(郭清する)範囲などにより、さらにいくつかの種類に分類されます。

手術では必要以上に大きく切除する必要はなく、それぞれの患者さんに応じた手術を行い、ごく微細ながん細胞が全身へと転移している可能性がある場合には、その程度を予測しながら別の治療法を加え、局所的な治療(手術・放射線照射)と全身的な治療(化学療法や内分泌療法)により乳がんを根絶させようという考え方が一般的です。

現在、世界中の専門家が集まって作成されるガイドラインにおいても、腫瘍が比較的小さく、がん細胞の局所への広がりが少ない場合には、乳房を温存して術後に乳房への放射線照射と全身的な治療を組み合わせる方法が最も確実な治療法として勧められています。

乳房温存手術とセンチネルリンパ節生検の手術の場合、手術時間は約50分〜1時間30分程度で終わり、体への負担も非常に少なくなっています。

乳がんを切らずに直すといった治療を行っている施設がありますが、その有用性は明らかではなく、現在標準的に行われている手術と比較して再発率が高くなる可能性もあり、現在臨床試験のみで行われるべき治療だと考えています。

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