バセドウ病 

病態

何らかの原因で体の中に甲状腺刺激ホルモン(TSH)と同じように甲状腺を刺激してホルモンを作らせる自己抗体ができ、無秩序に甲状腺ホルモンが作られる状態です。妊娠可能な若い女性に多い病気です。

症状

動悸、眼球突出、甲状腺腫の症状が有名ですが、その他に息切れ、多汗、暑がり、脂ぎった肌、手の震え、イライラ、疲れやすい、食欲亢進、体重減少、月経減少、下痢などがあります。

検査

甲状腺ホルモン(FT3, FT4)が高値、TSHが低値、TSHレセプター抗体や甲状腺刺激抗体が陽性、甲状腺ヨード摂取率が高値、ドップラーエコーで甲状腺の血流が豊富など。

治療

内服治療、外科治療、放射線治療があります。

  1. 内服治療
    抗甲状腺剤を服用します。メルカゾール、チウラジール(プロパジール)があります。甲状腺の腫れが小さい人、自己抗体値が低い人が治りやすいといわれてい ます。簡単に治療できる点が長所ですが、治るまで長くかかること、薬の副作用がありうること、他の治療法と比べて再発しやすいことなどが短所です。
  2. 外科治療
    手術で甲状腺の大部分を摘出します。甲状腺の腫れが大きい人、薬で治りにくい人などが適します。早く確実に治る点が長所ですが、入院を要する点、甲状腺機 能低下症のためにホルモン補充が必要になる場合がある点などが短所です。手術の合併症や傷は甲状腺の手術に慣れた外科医が手術すれば問題になることはまず ありません。
  3. アイソトープ治療
    放射線を出すカプセルを飲んで放射線で甲状腺を焼く治療法です。大部分は外来で可能です。薬で治りにくい人、手術後に再発した人などが適します。妊娠・授 乳中には禁忌です。簡単で確実な点が長所ですが、甲状腺機能低下症のためにホルモン補充が必要になる場合が多い点などが短所です。

どの治療にしても長所、短所があります。患者さんと主治医の先生とでよく話し合って、治療法を選択し、不明な点は専門医に御相談下さい。

関連すると思われる情報