バセドウ病眼症 

バセドウ病というと眼が出てくる病気だということはよく知られています。軽度のものも含めるとバセドウ病の患者さんの40%前後に何らかの眼の症状がみられます。なぜ眼が出てくるかというと、甲状腺を刺激する自己抗体が眼の後にある眼を動かすための筋肉や脂肪組織に炎症を起こした結果、筋肉や脂肪の腫れ・ むくみが生じ、眼球が前に押されて出てくるという説などが考えられています。

症状

眼の充血、眼痛、ものが二重に見える、まぶたが腫れてくる、視力が落ちるなどがあり、重症になると失明の危険もあります。両眼に起きることが多いですが、片方の眼だけに起きることもあります。またバセドウ病と眼症は必ずしも同時に起きるとは限りませんし、バセドウ病が良くなり寛解状態になっても眼の 症状が良くなるとは限りません。タバコが眼症の発症や悪化に影響しているといわれていますので眼症の患者さんは禁煙したほうがよいです。

治療

症状が軽度なら点眼薬で治まることもありますが、一般的には内科的治療としてステロイドのパルス療法と放射線照射(球後照射)の単独または併用療法 を行います。ただし糖尿病性網膜症のある患者さんには球後照射はできません。眼症が重症で内科的治療に抵抗性であるときは眼科手術が必要になることもあり ます。

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