橋本病(慢性甲状腺炎) 

病態

何らかの原因で体の中に甲状腺を攻撃する自己抗体ができ、甲状腺に慢性の炎症が起きている状態です。九州大学の橋本策先生が1912年に世界で最初に報告 されたのでこの名前があります。日本人の名前が付いた数少ない病気のうちの一つです。中年女性の10-20人に1人にこの病気があるといわれています。

症状

慢性の炎症があっても甲状腺が腫れるくらいで、ほとんどの場合で甲状腺機能は正常に保たれており、無症状です。炎症が進んで甲状腺機能が低下し、ホルモン が作られなくなると、気力がない、顔や手のむくみ、皮膚乾燥、寒がり、体重増加などの甲状腺機能低下症状が出てきます。むくみが声帯や脳におきると声のか すれ、物忘れなどの原因にもなります。また血液中のコレステロール値が高くなりますので動脈硬化がおこりやすくなります。

検査

抗サイログロブリン抗体や抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体などの自己抗体が陽性、超音波検査で不均一な低エコーなど。甲状腺機能が低下すれば甲状腺ホルモン(FT3, FT4)が低値、TSHが高値となります。

治療

甲状腺ホルモン値が正常であれば治療は不要です。甲状腺機能低下症となった場合は甲状腺ホルモンの補充療法を行います。

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