甲状腺の腫瘍(濾胞腺腫、腺腫様甲状腺腫ほか) 

甲状腺の腫瘤は良性のもの(濾胞腺腫、腺腫様甲状腺腫など)と悪性のもの(甲状腺癌、悪性リンパ腫など)があります。これらが合併していることもあります。

濾胞腺腫(ろほうせんしゅ)

濾胞腺腫は甲状腺にできる良性の腫瘍です。超音波断層装置や穿刺吸引細胞診などで診断し、悪性の心配がなければ定期的に大きさをチェックします。甲状腺ホ ルモン剤の内服で腫瘍が小さくなることもありますが、腫瘍が大きくて悪性の疑いがあるときは手術をお勧めします。腫瘍が甲状腺ホルモンを勝手に作っている とき(プランマー病)は手術またはアイソトープ治療をお勧めします。

腺腫様甲状腺腫

腺腫様甲状腺腫は腺腫(甲状腺にできる良性腫瘍)の様な腫瘤が複数できて甲状腺が腫れている状態で、厳密な意味での腫瘍ではなく甲状腺の過形成です。超音 波断層装置や穿刺吸引細胞診などで診断し、悪性の心配がなければ定期的に大きさをチェックします。癌を合併しているときは手術をお勧めします。

甲状腺の悪性腫瘍

甲状腺から発生する悪性腫瘍には乳頭癌、濾胞癌、髄様癌、悪性リンパ腫、未分化癌の5種類があります。
乳頭癌が最も多く80-90%を占めます。リンパ節に転移しやすいですが10年生存率は90%以上とされ、とても予後の良い癌です。超音波などで検査し、穿刺吸引細胞診で診断できる場合が多いです。
次に多いのが濾胞癌で4-8%です。リンパ節にはあまり転移せず肺や骨に転移することがあります。10年生存率は80%前後です。
髄様癌は1-2%と稀な癌です。遺伝性の発生が1/3ほどみられます。治療はいずれも手術が主体となります。悪性リンパ腫と未分化癌は悪性度が高い腫瘍ですが発生は1-2%と非常に稀です。

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