看護部
博愛会の看護部には、あらゆる看護ケア実践の基盤があります。健診、診断時から、治療、終末期にいたるまで、患者さんやご家族一人ひとりに真摯に向き合い、寄り添える風土が私たちの誇りです。
看護部理念
専門性を磨き、心に寄り添うケアを。
その人らしく生きることを支えるために~私たち看護部の8つの宣言
- 私たちは、患者さんがその人らしく生きることにしっかりと目を向けます。
- 私たちは、患者さんに誠実に向き合います。
- 私たちは、患者さんの揺らぐ・ためらう・迷うに寄り添い、納得して意思決定できるように関わります。
- 私たちは、患者さん-家族-医療者間のコミュニケーションを大切にします。
- 私たちは、看護のそれぞれの局面で理解した患者さんの思いをチームとして大切につなぎます。
- 私たちは、日常の看護の場面で生じる様々なジレンマをそのままにせず合意を得るまで話し合います。
- 私たちは、柔軟な感性と対応力を養い、関わるすべての人を大切にします。
- 私たちは、看護師一人一人の思いを大切にし、看護を語りあい、看護に対する価値を共有します。
看護部長からのメッセージ
看護部長・副院長 新垣 るみ
社会医療法人博愛会相良病院は、2014年に乳がん領域において「特定領域がん診療連携拠点病院」に認定されました。乳がんをはじめとしたがん診療の充実とがん患者さんのケアに取り組み続けています。
乳がんの治療は多様化され、長期間にわたる治療や経過観察は、患者さんのライフプランにも影響を及ぼします。患者さんは、就労や妊孕性、遺伝の問題、家族への影響など、さまざまな課題を抱えながら治療選択に悩み、揺らぎながら前に進まれます。
私たち看護師は、患者さんが「揺らぐ、ためらうことは当然のこと」として、患者さんに寄り添うと共に、一人ひとりの患者さんが価値観やライフスタイルにあった最善の治療を選択されるように話し合いを重ねます。
乳がん看護で培われたケア実践は、健診部門や婦人科、甲状腺科、糖尿病・内分泌内科、緩和ケア科など、当法人の全ての領域で活かされており、乳がん看護は全てのがん看護の基盤であり、どの領域よりも全人的なケアが求められる分野であると実感しています。
当法人の理念である「共にあり、共に歩む」に基づき、専門病院の看護師として誇りと責任を持ち、学習し成長し続けることができる看護部であることを目指しています。
専門性の高いケアの実践
がん看護のエキスパートの育成
- 乳がんに対する不安や将来への不確かさなどに対応できるケア
- ボディイメージの変化や喪失感へ対処できる心のケア
- 治療に伴う心身の変化に対するケア
- サバイバーシップケア
緩和ケアのエキスパートの育成
- 治療の早期から治療と並行したシームレスな緩和ケア
- スピリチュアルな痛みに寄り添い その人らしく生きることを支えるケア
家族ケア・ピアサポートの支援
- 家族の苦悩に寄り添い 家族の力を信じ支えるケア
- 乳がん患者の早期からのピアサポートの支援(体験者との協働)
- 体験者の声がいつも近くにある環境です。
資格取得支援制度で、キャリアアップを支援します。
- がん看護専門看護師・特定看護師(慢性領域)
- 認定看護師(乳がん看護・がん化学療法看護・緩和ケア・がん性疼痛看護・感染管理等)
- リンパ浮腫セラピスト 等
働きながら、大学院の修士・博士課程で学ぶ先輩もいます。
- がん看護専門看護師、認定遺伝カウンセラー等の資格取得もサポートします。
当法人の専門看護師・認定看護師
当法人の看護教育の特徴
- 看護教育の基本は、専門職として自律した看護師の育成にあります。
その基盤として、看護の語りができる看護師・聴くことのできる看護師を育成します。 - 法人の研究教育センターの理念に基づき、組織全体として取り組んでいます。
すべての職種がそれぞれのラダー(新人からスペシャリストまで5段階)で自己のキャリアプランを描き、主体的に研修に取り組んでいます。 - 厚生労働省のガイドラインに基づき、法人の強みを活かした新人研修を行います。
1年間で乳がん看護をベースにしたがん看護を基礎からしっかりと学べるように、所属部署だけでなく、ローテーション研修を行います。
新人看護師がさまざまな状況に対応できるように、年間を通して専門家の支援の下にストレスマネジメント研修を実施しています。
一人ひとりが看護することの意味を考えて実践できることを大切にしています。

