2015年5月14日
2015年8月1日第2回 Advanced Breast Conference
子どものケア(CLIMB®プログラムなど)
お子さんをお持ちの患者さんへ
相良病院では、ご自身のご病気のご心配とともに、ご家族の中でも幼いお子さんに「どのように病気や治療のことを伝えるか」「どのように関われば良いか」と迷ったり、悩んだりしていらっしゃる患者さんのサポートに取り組んでいます。お近くのスタッフにお声掛けください。
◆個別のご相談が可能です
ご心配なこと、気がかりなことなど、なんでもご相談ください。当院にはチャイルドケア・サポートチームがあります。
医師・看護師・公認心理師などお子さんのケアについて専門的に学んだスタッフが担当していますので、ご遠慮なくご相談ください。
◆「CLIMB®プログラム」
博愛会では2013年から、がん治療中の親をもつお子さん(小学生)を対象としたサポートプログラムを実施しています。
「CLIMB®プログラム」は、アメリカで広く用いられている、がんの親を持つ子どものためのグループワークです。親ががんであることを伝えられている学齢期のお子さんを対象として、ファシリテーターの教育を受けた医療者が開催しています。
2025年度は、10月~11月の開催を予定しています。
【日 程】2025年10月18日(土)~(全6回/10月・11月の土曜日または日曜日の午前中)
【場 所】相良病院11階はくあいホール
【対 象】がんの診断を受けた親を持つ6~12歳(小学生)のお子さま
【参加費】無料
【申 込】チラシのQRを読み取り、申込フォームに必要事項をご入力の上お申込ください。
(1)CLIMB®プログラムとは
Children’s Lives Include Moments of Bravery
=子どもたちの人生には、勇気ある瞬間が含まれています
この言葉には、子どもたちが日常生活の中で困難に直面しながらも、自分なりの方法で勇気を示し、レジリエンス(回復力)と内に秘めた強さをもって歩んでいるという思いが込められています。 CLIMBというプログラム名は、このフレーズの頭文字をとったものです。
(2)CLIMB®プログラムのめざすこと
このプログラムは、こころの健康の増進という原則に基づいています。
- 子どもの持っている力を引き出し、親の病気に関連するストレスに対処していくための能力を高めることをめざしています。
- 同じような状況にある子どもたちが集まって、一緒に工作をしたり、話し合ったりしながら、お互いの状況や気持ちを伝えあい、仲間とつながることをめざしています。
(3)毎回共通の内容
- ウォーミングアップ(らくがきタイム)
- 今日扱う気持ち
- 活動(工作など)
- 今日のまとめ
(4)スケジュール 全6回
テーマ | 気持ち | 活動 | |
1回 | 自分についてみんなに知ってもらおう | 幸せ・楽しい | 自己紹介をしよう |
2回 | ”がん”について、“がんの治療”について知ろう | 混乱 |
がんって何?
キワニスドールを作ってみよう |
3回 | 悲しい気持ちを表現して、それを和らげよう | 悲しみ | こころのお面を作ってみよう |
4回 | 子どもの持つ“強さ”を表出して、不安を和らげよう | 怖い・不安 | 「強さの金庫」を作ってみよう |
5回 | “怒り”の気持ちを表出して、上手に対処してみよう | 怒り | 「怒りバイバイサイコロ」を作ってみよう |
6回 | お母さん、お父さんとのコミュニケーションを 積極的に図ろう |
気持ちを伝える | 「お見舞いカード」を作ろう |
(5)スタッフ
医師、看護師、公認心理師、MSW(医療ソーシャルワーカー)など。
このプログラムを行うためのトレーニングを受けたファシリテーターが担当します。
(6)参加者の声
グループに参加された方々のご感想をいくつかご紹介いたします。
【お子さまの声】
- おかあさんが乳がんなのは自分だけだと思っていたけど、他にもお友だちがいることがわかった。
- 点滴は怖いと思っていたけど、針が柔らかいことがわかって怖くなくなった。
- おかあさんの病気のこととか治療のことがよくわかった。
【お母さま・お父さまの声】
- 率先してお手伝いをしてくれるようになった。
- “がん”という病気について、子ども達にどのように伝えたら良いのか迷っていたため、CLIMB®に参加させてもらえて良かった。
- 同じ病気の方とお話できて良かった。色々と情報交換できた。
関連情報サイト
Hope Tree(ホープツリー)~パパやママががんになったら~
がんになった親を持つお子さんをサポートするために参考となる情報を共有するサイトです。
お問い合わせ
CLIMB®への参加にご関心のある方には、詳しい説明と事前の面談を行います。お気軽にお問い合わせください。
099-224-1800(相良病院 代表)
担当:相良病院 サバイバーシップ支援センター
電話受付時間:月~金曜 9:00~17:00
乳がん集中講座
乳がんと上手に付き合う術を
年間を通して学ぶことができます。
博愛会では、患者さんがご自身の病気や対処法についてよく知り、心にゆとりを持って日々を過ごせることを願い、『乳がんと上手に付き合い、生活していくための治療プログラム』を構築しています。その一環として、患者さんとご家族を対象に年間を通して学習会を企画しています。
「乳がん集中講座」は、1コース全4回シリーズが基本ですが、1テーマ1回完結のグループプログラムで、乳がん患者さんならどなたでも無料で受講可能です。どの回からでも参加できますが、より良く生きるためにも継続して参加されることをおすすめいたします。
共に支えあう仲間がいることは大きな力になります。乳がんになっても自分らしく生きていくために、想いを分かち合える場を目指しています。
2025年度 第6コースのご案内 9月
乳がん集中講座に参加される方へ
- 院内感染対策のため、入院患者さんのみを対象としておりましたが、患者さんのご家族・当院以外の患者さん、ご家族の参加も可能になりました。(ご家族のみの参加も可能です)
- 参加費は無料です。※お車でお越しの方は近隣のコインパーキングをご利用ください(駐車場代自己負担)
- 参加時は「リボン手帳」をご持参ください。
- 感染症の流行状況や講師の都合により、開催日時が変更・中止になる場合があります。最新情報は随時、当ページにてご案内いたします。
お問い合わせ
相良病院 看護部
099-224-1800 受付時間:月~金曜 13:00~16:00