日本乳癌学会の班研究において当院の相良安昭医師が主導した研究成果が、国際的学術誌 JCO Clinical Cancer Informatics に掲載されました。

掲載論文

研究の背景

乳癌に対する乳房温存術後に同じ乳房にがんが再び生じる「乳房内再発(Ipsilateral Breast Tumor Recurrence: IBTR)」は、患者さんにとっても医療者にとっても大きな関心事です。再発のリスクを適切に推定することは、手術方法や術後治療の方針を決める上で重要な情報となります。

研究の概要

本研究では、日本全国の7つの病院で 約9,000人の乳房温存術を受けた患者さんのデータ を解析し、個別の乳房内再発リスクを5年・10年で推定できる新しい予測モデルを開発・検証しました。研究成果は、臨床現場で活用できる Web版予測ツールとして公開されています。

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この予測ツールの特徴

1. 年齢、がんの特徴、治療内容を入力すると、乳房温存術後5年・10年の乳房内再発リスクを推定できます。
2. 結果を「数字」と「グラフ」で表示し、患者さんやご家族にも理解しやすい形で提示されます。
3. 「術後放射線治療を省略することで乳房内再発がどの程度増えるのか」「再手術が必要か」といった判断を、患者と主治医が一緒に考える手助けとなります。

免責事項

本ツールは学術目的および教育目的のために提供されており、医学的助言・診断・治療の代替とはなりません。医療上の判断は必ず主治医にご相談ください。


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